東海道五十三次の浮世絵に描かれた422年の歴史を持つとろろ汁の店 丁子屋
静岡駅から車で数キロのところにあるとろろ汁で有名な店 丁子屋に行ってきました。
歌川広重の東海道五十三次 丸子宿の浮世絵に描かれている歴史のある店です。
2年ほど前にReadyForのクラウドファンディングで422年の歴史のある茅葺き屋根の修繕で出資し、食事券を頂いていたので、一度、行きたいと思っていました。
正面から見ると浮世絵そのものの昔ながらの茅葺き屋根が素晴らしいです。これが今までクラウドファンディングのサイトで見ていた歴史のある実物なんだ、と実感が湧きました。
店はかなり大きく270席もあるそうです。
GW中とのこともあってか、ちょっと遅めのランチタイムでしたが1時間待ちだそうです。
店内で待ちますが、丁子屋さんの歴史の展示が一面にあり、飽きることはないです。
高校生が作った東海道五十三次の浮世絵のレプリカ。
別のレプリカです。
待っているルートの間に色々と展示があり飽きさせません。
丁子屋にゆかりのある十返舎一九の像です。
丸子宿の丁子屋にある十返舎一九の『東海道中膝栗毛』にちなんだ石碑で、弥次さん喜多さんは『名物とろろ屋』に入ったものの、店の夫婦が口げんかの挙句、こぼしたとろろで滑って転んでしまう様子をみて『けんくはする夫婦は口をとがらせて鳶とろろにすべりこそすれ』と読みました。
http://www.fujinokunibunkashigen.net/resouce/main.php?search=category&mode=detail&article=496
丁子とはスパイスのクローブで、丁子は当時の貴重品で、縁起物だったので、商売繁盛を願って丁子屋と名を付ける店が多かったそうです。
1時間弱ほど待って、ちょっと大きめの弥次さんの部屋に案内されました。他のお客さんを見ていると地元の大家族のお客さんが多いようでした。
名物のとろろ汁はすべて静岡県産の自然薯、かつをのだしと自家製みそを使っているとのことです。
定食は基本の松、おかべ揚げが付いた竹、揚げとろと刺身も付いた梅、それ以外にも自然薯すったまんまなど豪華な葵の4種類。
クラウドファンディングの招待券では梅が無料になるとのことでした。
自然薯の一品料理も色々とあります。
そして静岡の郷土料理の一品料理。
自家製さつまあげを追加で頂きました。
最初に前菜2種。むかごが美味しいです。
大きなお皿でとろろが出てきました。
麦飯もおひつで。
さすがの老舗の味です。ちょうど良い味付けと食感のとろろ。結構な量のとろろと麦飯ですが、いつの間にかどんどん減っていきます。
山芋とお豆腐の揚げ物、おかべ揚げです。熱々でした。ふわっとした食感としっかりした風味が絶妙。
追加でオーダーした自家製さつま揚げ。これが特に美味しかったです。こんな風味が良いさつま揚げは初めて、ってほどです。
結構な量のご飯でしたが、いつの間にか完食でした。同じメニューを長年提供している老舗の味でした。
最後に甘味です。
400年以上の歴史がある店で完璧なサービスで長年の安定の味。流石の老舗です。
これは単なる我儘ですが、クラウドファンディングで少額ながら出資をして、 支援者も合計400人程度と多くない中、クラウドファンディングのお食事券を出してもなんのコメントもありませんでした。会計の時も何もなし。
出資した茅葺き屋根を見て、どんな所なんだろう、どんな食事を出しているんだろう、気になって、この為に東京から行ったので、一言あっただけでも、全然違ったなと思いました。
無理を言っているかも知れませんが、クラウドファンディングって、出資者に対するケアってどうなの、って考えさせられました。
料理、経験は完璧だった為、ちょっと気になってしまいました。
丁子屋 (麦とろ / 安倍川駅、用宗駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.9
- 作者: 歌川広重,中山道広重美術館,前田詩織,早野 ZITO 真佐子,加藤スター美樹ユリアンナ
- 出版社/メーカー: 阿部出版
- 発売日: 2017/09/29
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