学生の街日吉の国際的カレー ハイ、ハウアーユー(Hi, How are you?)
東急東横線の日吉駅近くのカレー屋さん、ハイ、ハウアーユー(Hi, How are you?)に行きました。
商店街側の出口を出て、マクドナルドの脇の道から少し行ったところの雑居ビルの3Fにあります。
外に看板も出ているのでわかりやすいです。
日曜日のランチの遅い時間でしたが、待っているお客さんが一組。狭い店内でカウンターの後ろの椅子で待ちます。
日吉は慶応大学がある学生街。会話も聞こえてきましたが、お客さんは慶応生風のお客さんが多い様子。
10分ほどでテーブル席に案内されました。
こちらがメニューですが、これ以上にカウンターの裏の壁に色々なオリジナルのカレーのメニューが掲示されていました。
基本のキーマカレー、ビーフカレー、豆のカレー、チキンカレーなどもありますが、人気はなかなか日本では見ないパキスタンのチキンカレー、タイ風のクワクリリンなどのようです。
アジア各国の料理を研究して作ったオリジナルカレーなんでしょうか。店主が色々と旅知って考えたのかな?との印象を受けます。
他のカレーも日本の名店のオマージュなど、スパイスを色々と使用し、調理法にも拘っって、とにかく凝ったメニューが多いです。
店内はアジア各国で買ってきたような雑貨でデコレーションされていて、ちょっと狭いものの心地よい空間にしています。
店内にかかっていた音楽はアメリカのインディー系。アーティストのポスターも貼っていました。店主の趣味でしょうか。店内の雰囲気によくあっていました。
全てのカレーがハーフアンドハーフも出来るとのことで、二人で4種類のカレーにチャッツネを添えて、サラダを別にオーダーしました。
■ピリパリサラダ 300円
12種類の野菜と唐辛子、ピーナッツに四川風のドレッシングのサラダ。全体的に中華風な感じ。唐辛子は辛くは無いです。全体の調和が完璧で前菜にちょうど良いです。
正確に覚えていませんが、1200円くらいだったと思います。ミントとパクチーのチャッツネ添え。
キーマノワールは焙煎したスパイスと黒ごまで仕上げた黒いキーマカレー。ゴマの味が濃厚で、スパイスも色々入っているようですが、特に際立っているスパイスもなく、全体が調和しています。中辛とのことでしたが、あまり辛くはありません。
千切りキャベツとトマトと一緒に食べます。この店のオリジナルのようですが、カレーの味から、食べた時の食感まで、よく研究しているんだな、と思いました。美味しいです。
もう一品はタイ南部料理クワクリンを参考に作ったというクワクリリン。タイの食材、パイマックルー、バジル、豚のひき肉、パクチーを使ったカレーです。
大辛とのことで、それなりに辛いですが、辛すぎはしません。美味しい辛さ。タイのカレーというと汁っぽいグリーンカレー、レッドカレー、マッサマンカレーですが、全然違うアプローチで、タイの炒め物をカレー風に仕上げた料理。こちらも全体のバランスが良いです。
■チキンカレーとトリッパパキスタン
こちらも1300円くらいでしたでしょうか。トリッパパキスタンは更に盛られていて、血汁っぽいチキンカレーは別盛りです。
トリッパパキスタンはレギュラーのカレーのパキスタン家庭風チキンカレーに牛の内蔵、トリッパを追加したもの。
パキスタン家庭風チキンカレーは水を使わず、鳥の手羽元を玉ねぎ、トマト、オイル、塩、スパイスだけで徹底的に煮込んだものとの事。牛六角橋のサリサリのカレー風との事です。
パキスタン家庭風とのことで、パキスタンでもあるのか、サリサリのカレーがオリジナルなのかよくわかりませんでしたが、完璧でした。
今回頼んだ4つのカレーの中でこれが一番気に入りました。
タジン鍋のように水を使っていないせいか、具材の旨みが凝縮され、使われているスパイスが素材の味を増幅して、一口に食べると口の中で色々なフレイバーが広がりました。絶品でした。
他の美味しいカレーを食べた後のチキンカレーは悪くはないのですが、普通、に感じました。
全体的に、店主のカレーに対する愛着とそれを実現する才能が感じられた品々でした。
再訪して他のカレーも食べてみたいと思いました。
なお、店内はカレー、スパイス臭がありますが、扉を出た後に消臭剤がご自由にお使いくださいと並んでいました。
ハイ,ハウ アー ユー (カレーライス / 日吉駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.7