ほるひーとの日記

食べ歩き、家で作った料理、旅の記録。アジア、南米が特に好き。たまにWeb関係の記事も。

香港・マカオ4泊5日旅行 その2 マカオ世界遺産散策、マカオのポルトガル料理

2017年の年始に4泊5日で香港とマカオに行ってきました。

2日目はマカオ世界遺産観光とポルトガル料理です。

マカオ旧市街には世界遺産の構成遺産の教会、建物、広場などが30カ所。狭い区域にあり、1日に徒歩で全部回ることも可能だそうです。

1日目の様子はこちらから。

jorgito.hatenablog.com

ホテルからタクシーで世界遺産観光の中心、セナド広場へ向かいました。マカオはタクシーがかなり安いです。 

街角の様子をタクシーから撮影しました。


Macau Street

セナド広場

マカオ旧市街の中央にある広場です。観光の中心です。

年が明けていましたが、クリスマスのデコレーションが残っていました。

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たくさんの観光客で賑わっていました。

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古いコロニアル風の建築が並びます。

ポルトガル語の看板、Pharmacia Popular。民衆薬局?旧市街はほぼポルトガル語の名前が残っています。

街でポルトガル語を聞く事は無いですが、政府の決まりでしょうか?看板にはポルトガル語が併記されていましたし、道路の名前は全部ポルトガル語です。

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聖ドミニコ教会

セナド広場を奥に進んだところにあるファサード(建物の正面)が美しい教会。

1587年にドミニコ修道会が建てた教会です。かつては木造だった為、板樟堂(板張りの廟)と呼ばれていたそうです。併設されている宗教美術館の天井で、その名残を見る事が出来ます。

現在の建物は1826-1828年に再建されたと言われています。

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教会なのですが、記念撮影している人がたくさんいました。

祈っている人は見かけなかったので、観光地的な意味合いが強いのかも。

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バラの聖母が祀られている祭壇。

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ろうそくにメッセージ。

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マリア像。

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軽食と街中の風景

聖ポール天主堂跡方面に向かって歩いていきます。

横浜中華街にありそうな店で軽食です。マカオ名物のひとつ、チャーシューバーガーを頂きます。

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外はカリッと、中はしっとりのパン。チャーシューはちょっと食べにくい骨付でした。 日本ではありえなそう。

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道沿いにBBQの乾燥肉の店がたくさん並んでいました。やたら試食を勧めていました。甘目のお肉は日本人にも合う味。でも、そんなにたくさんは食べられないか。

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土産物のお菓子屋さんも結構ありました。ここの袋を持った人がそこら中にあるいていました。店内にはマカオのお菓子、日本風のお菓子など。

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聖ポール天主堂跡が見えてきました。すごい人混みです。

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聖ポール天主堂跡

マカオのシンボルとも言える世界遺産の教会です。

日本の戦国時代1582年-1602年にイエズス会によって建てられた教会です。一時期はアジア最大の教会で、日本でキリスト教が禁教になった後に日本人が渡ってきたりもしたそうです。その後影響力が低下し、19世紀に火災でファサード以外は焼失しました。

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横の方からの風景。きれいに整備されています。

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地下聖堂と納骨堂も公開されています。殉教者の遺骨と宗教美術品などが収められています。

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ファサードの後ろからの風景です。途中まで登れる階段は閉鎖されていました。

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モンテの砦

聖ポール天主堂跡の右手の小高い丘の上にある、17世紀前半にイエズス会によって建てられた要塞です。実際に都市の防御に使われたこともあるそうです。

今はマカオ博物館が要塞の真ん中にあります。

要塞の周りを大砲が囲んでいます。中国人が写真を撮っていました。

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たまたまでしょうか、ホテルグランドリスボアの方面に大砲が向いていました。

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マカオの市街です。

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要塞の中には小さな展示室もあります。カリブでこの時代にスペインが作った要塞に何度か行っていますが、ポルトガルも同じスタイルです。 

こちらはキューバでスペインが作った要塞。

jorgito.hatenablog.com

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ポルトガル料理のレストラン エスカーダ - Escada - 

一旦セナド広場方面に戻り、大堂、カテドラルなどを見学しつつ、ポルトガル料理のレストラン エスカーダに向かいました

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2時過ぎの訪問。店は満席のようでしたが、ちょうど空いたようで、すぐに席に案内されました。店内は3階まであって、席は結構あるようです。

店内はほぼ観光客で、日本人がかなり多いです。ガイドブック等で紹介されている為でしょうか。

内装はきれいなのですが、残念ながら掃除がされておらず汚いところが目立ちます。

日本語メニューに日本語写真付きメニューもあります。値段はかなり高めです。

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たらのすり身のコロッケ

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前菜に注文しました。ポルトガル料理の定番、干し鱈のコロッケです。さくっとして、美味しかったです。

アフリカン・チキン

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マカオ独自に発展したポルトガル料理として有名な料理、アフリカン・チキンです。マカオでは是非食べたいと思っていました。

以下のリンクに詳しい歴史などの説明があります。

Sense Macau | 大航海時代の歴史が染込んだアフリカン・チキン

店によって調理方法、味などが違うそうで、基本的にはスパイスを多用したちょっと辛いチキン。エスカーダはココナッツミルク多めで甘目の味付けです。

骨つきぶつ切りの鶏肉にココナッツミルク、トマト、スパイスなどのソースが大量にかかっていて、ポテトが添えられています。飾りに黒オリーブ。

一人前とは思えないようなかなりの量です。

期待していてたのですが、どこかで食べたような既製品の調味料っぽい味が感じられ、味も単調だったので、最初はおいしかったのですが、飽きてしまいました。

ファミレスで食べている感じ、といったら良いでしょうか。量も多すぎて二人でも残してしまいました。

アサリと豚肉の煮込み

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豚肉とあさりのアレンテージョですね。

世界のレシピ ポルトガルの名物料理 豚とアサリのアレンテージョ風 | 世界食べ尽くしの旅 Españoleando

ポルトガル南部のアレンテージョ地方の料理で、あさり、豚肉、ポテトが炒め合わせられています。あさりと豚肉のコンビネーションとそこから出た出汁をポテトが吸ったの味わう料理です。

食材はアフリカンチキンとまったく違うのになぜか同じような味がします。

こちらもファミレス、って感じのジャンクな味です。この味、なんでしょうかね。同じ調味料でしょうか。せっかくのあさりなのに残念でした。

こちらも量がかなり多く残してしまいました。

全体的にサービスもかなり適当で、料理はなかなか出てこず、お会計をお願いしてもかなり時間がかかりました。

典型的な残念な観光地のレストランって感じでした。

ランチに時間が掛かった為、ラッシュで残りの世界遺産を廻りました。

マカオの下町の風景。干した魚が中華っぽいです。

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ナーチャ廟

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聖ポール天主堂の裏手にあります。西遊記にも出てくる神童ナーチャを祀った廟です。疫病退治の神様。併設ですぐ隣に小さな博物館もあります。

ナーチャ廟の左側は旧城壁。こちらも世界遺産です。

マカオのアパート。

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聖アントニオ教会

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聖ポール天主堂から北西方面に少し歩いたところの、マカオでも古い教会です。

ポルトガル人が結婚式を挙げていたことから花王堂と呼ばれています。

残念ながら年末年始でしまっていました。

歩いている途中でスーパーに寄りました。日本、中国、イギリスなどのものが満遍なく揃っていました。

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道端のサインです。

Patio da Eterna Felicidade、永福園、永遠の幸福の庭。

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民政総署

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セナド広場の道路を挟んで向かいにある政府の機関です。

1Fギャラリーになっており、中国の写真家の展覧会をやっていました。2Fは図書館。

中にトイレもありますので、トイレに困った時に便利です。

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2Fへ続く道の左右はポルトガル風のタイル、アズレージョになっていました。

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パティオの様子。

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少し歩いて、セナド広場の南側の世界遺産に向かいました。

途中に深夜食堂が。普通の日本料理のレストランのようです。

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おしゃれなマンション。ちょっと古めです。

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聖ヨセフ修道院聖堂

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オーガスティン広場に面して世界遺産がいくつかあります。

ロバート・ホー・トン図書館の横の聖ヨセフ修道院聖堂。残念ながら閉まっていました。聖フランシスコ・ザビエルの遺骨があるそうです。

オーガスティン広場付近のビル。

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オーガスティン教会

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マカオで有名な宗教行事、イースターバッソス聖体行列で有名な教会。こちらも閉まっていました。

ドンペドロ5世劇場

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19世紀中頃に建設された劇場。中国で最も古い洋式の劇場だそうです。今はオペラ劇場として使用されているそうです。

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こちらは21時までやっているんので、館内が見学出来ました。豪華だけど小さな室内。コロニアル風の内部です。

聖ローレンス教会

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マカオでも豪華なネオクラシカル形式の教会。創建当時は木造だったものの、1803年に現在の石造建築に建て替えられたとのことです。

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シンプルだけど調和がとれた内装。なかなか教会内部で漢字を見ることは少ないです。

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道端の建物の姿。

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港務局大樓

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イスラム風建築らしいのですが、なんとなくわかるかなって感じ。

道端の風景。オウム?を飼ってるんですね。

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歩いていて気になったので。

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媽閣廟

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「まっこうみゅう」と読みます。マカオの名前のルーツだそうです。河沿いのバラ広場の一角にあります。

18時に閉まる直前に着きましたが、ぎりぎり入れました。

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マカオ最古で、航海の女神、阿媽(アマ)を祀った中国の寺院。

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岩山の地形をそのまま利用しています。

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ライトアップがきれいです。

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日本の神社にも通じるところがあります。

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この円錐形のものはお香です。端から少しづつ燃えていきます。

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世界遺産観光もこれで終わりです。バラ広場から河沿いの道を右へ曲がったところすぐのお洒落なカフェSignumで一休みにしました。

Home | SIGNUM

雑貨屋さんですが、3Fにテラスがあり河辺の風景でドリンクを楽しめます。フリーの無線LANもありました。

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室内も凝ったデコレーションです。落ち着いた時間が過ごせました。

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ディナーは近くのポルトガル料理 アロルシャ 船屋餐廳にしました。人気店で行列が出来ていたので、9時に予約して、一旦、近所を散歩することにしました。

マカオは夕食の時間です。近所の魚屋、肉屋さんなどで夕食を買っている人が目立ちました。

この店ではダックの丸焼きを売っていました。

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ポルトガル料理 アロルシャ 船屋餐廳 - A Lorcha - 

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予約が取れない人気店とのことですが、8時過ぎに行ったところ、9時に予約が取れました。その後も入ってくる客は少なかったので、9時過ぎなら予約なしでも入れるのでは、と思いました。

"A Lorcha" Macau Portuguese Restaurant - 澳門船屋葡國餐廳 :: Home

席に案内され、ドリンクと前菜、マカオ名物の蟹カレー、ポルトガルスタイルのシーフードライスを注文しました。

タコのサラダ

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タコ、パクチーと酸味の調和が絶妙です。量は二人だとちょっと多いかも知れません。パンとワインによくあいます。

ポルトガル風シーフードリゾット Arroz de Mariscos a la Portuguesa

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次は周りの人が食べていて気になって注文したポルトガル風シーフードリゾットです。土鍋で出てきました。蟹、海老、ムール貝イカなどシーフードたっぷりです。

シーフードの味が調和した優しい味とパクチーがよくあって食が進みます。かなりの量なので、これで十分って感じですが、蟹カレーに備えて、少し残しました。

蟹カレーを待ちますが、全然来ません。

10分待って、聞いてみたら、なんと売り切れとのことです。なんだそりゃ、って感じです。

他の料理を勧められますが、もう少しでお腹いっぱいなので、シーフードリゾットを完食して終わりにしました。

料理は美味しいので、他も食べたかったのですが、非常に残念でした。もうちょっと早く言って欲しかったです。

ホテルに戻りGalaxy Macauのカジノで少しだけ遊んで次の日に備えました。

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マカオ ノスタルジック紀行 (アジアの街トラベルガイド)

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