埼玉県の新名所 西川口のチャイナタウンを散策
最近話題のスポット埼玉県西川口の中国人街で食べ歩きに行きました。
西川口は上野駅から京浜東北線で24分と都心へのアクセスも便利な街です。
昨年、タモリ倶楽部やマツコの月曜から夜ふかしでも取り上げられて、ちょっと話題のディープな場所。
数年前から中華料理店など中国関係の出店が相次ぎ、日本にいながら異国を感じられる場所で、美味しいご飯を堪能しました。
西川口チャイナタウンとは
西川口は以前は200件以上の風俗店が並ぶ巨大な風俗街として有名でしたが、2005年頃の大摘発で駅前は壊滅状態に。駅前にはそのままで退去した風俗店の跡地がゴーストタウン化していました。
日本人はあまり借りたがらない風俗店の居抜きの空き物件に中国人の店が少しずつ入るようになり、だんだん数が増えて、最近はチャイナタウンとして有名です。
- 西川口駅の東口と西口は雰囲気が違い、中国人街は西口駅前に集中。西口には風俗街も多少残っている。
- 中華料理店は決まった区域があるわけではなく、西口から歩いて10分圏内に点在している。
- 東口駅前には古い昭和なバラックが残るが、西口よりは落ち着いた感じ。中国系の店も多少はある。
西川口駅東口を散策
駅の構内から中国語を話している人が多いです。すでに異国な感じ。
まずは東口から散策します。
郊外の駅らしく、ロータリーがあり、パチンコ屋、ファーストフードの店などが並びます。
駅のから見て左側には昭和っぽい古いバラックがあり、その一角にはかなり古い感じの昔ながらの立ち飲み焼き鳥屋さん。土曜の昼間からお酒を飲んでいる地元の人たちで賑わっていました。
そのすぐ隣は最近できたような感じの西安刀削麺のお店が。ポスターなど中国語だけです。
西川口の今と昔が象徴されるような風景です。
ロータリーの先には大阪たこ焼きの店の隣に本格的な小籠包の店が。街を歩く人は中国人が目立ちます。
東口は全体的には静かな感じですが、ところどころに中華の店や、外国の食材の店があります。
こちらは昔からあった中華でしょうか。
人通りの少ない商店街にはケバブ、ラム串などの中国西方のウイグル料理の店がありました。歩いてみて、川口はウイグル系の店が多いような気がしました。
中国食品の永興マート。看板にはビデオレンタル、国際電話カードとあり、かなり前からありそうな感じです。
駅の近くには火鍋の食べ放題。2時間1人1980円だそうです。
西川口駅西口のチャイナタウンへ
東口の散策を終えて、西口に映ります。西口も駅前にロータリーが広がります。
ロータリーの近くの雑居ビルには中華の火鍋の店がありました。
少し行ったところにガソリンスタンドの居抜きのパチンコ屋さんが潰れたあとがありました。
これは何なんだろう?と考えてしまった珍スポット。
少し行った先には風俗のビルが。今でも結構あるんですね。
こちらもマーラータンの店。流行りなんでしょうか。目立ちます。
散策を進めていくと一部が火事で焼けたままのマンションを発見。焼けた部屋の隣には洗濯物が干されていました。普通に住んでいるんですね。
なかなかありえない風景です。
蘭州料理 ザムザムの泉
最初の食べ歩きは食べ歩きサイトでも人気のラーメン ザムザムの泉にしました。
イトーヨーカドーの近くの路地を入った場所にあり、ふらっと歩いていて見つかる場所ではないですね。
蘭州料理、とのことですが、他のメニューは提供なしでラーメン専門の様子。
ラーメン専門誌の記事があったり、ラーメンランキングの投票の案内があったりと、ラーメン屋、って感じです。
カウンターのみの7席の小さな店内。夫婦で経営されているんでしょうか。
メインのメニューは蘭州牛肉麺の手打ち麺。全て1300円で9種類あります。
手打ち麺ではなく、既製の麺だと400円安い、900円。
トッピングも色々とあります。
ミニ丼やトッピングをプラスしたザムザムセット、ザムザム丼セットもあります。
手打ち麺は色々な太さや形状があり9種類。悩みますが、どれがいいのかもわからず、フィーリングで(2人で)4番と9番にしました。
注文すると職人さんがカウンター内の台で小麦粉から麺を打ち出していました。
まさに職人芸って感じで、ほんの数分で様々な太さと形状の麺を手で打っていきます。
これを見られただけでここに来た価値がありました。
蘭州牛肉麺 手打ち毛細丸麺 1300円
連れが注文したラーメン。太さは素麺に近い、少々伸びやすいため、ご注意との事です。
麺の美味しさだけで来た甲斐があるとのこと。量は少ないので、おやつ、って感じかも。話題の牛骨のスープは普通に美味しい。
蘭州牛肉麺 手打ち窄韮葉 1300円
こちらは窄韮葉、平麺でニラより細め、とのことです。
こちらの方がボリュームを感じられますね。量は少なめなので、あっという間に食べてしまいました。
チャーシュー的な細切れのトッピングをはちょうど良い旨味で牛骨スープとの調和が良いです。
テーブルにあるトッピングのラー油も辛すぎもせず、味の変化を味わえます。
値段はちょっと高いかなと思いますが、目の前で最高の麺を打ってくれて食べられる経験だけで、十分価値あり、かと思います。
蘭州料理 ザムザムの泉 (ラーメン / 西川口駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
ハラルフードが売っているイトーヨーカドー
食後にザムザムの泉のすぐ近くのイトーヨーカドーに行きました。
入ってすぐのところにあるフードコートはなんと中華。中国人の店員さんに中国語のメニュー。さすがですね。
他に変わったものはないかなと店内を歩いていると、ハラル商品(イスラム教で認められた処理をされた肉)を売っていました。これは他のスーパーで見た事がないです。
西川口は中国系の中でもウイグル料理、蘭州料理の店が目立つので、イスラム系の中国が多いんでしょうか。
イトーヨーカドーの2階には中古PCの店が。今時あまりみられない古いデスクトップPCが安い値段で並んでいました。需要があるんでしょうか。
その後は喫茶店で少し休憩して、ディナーに。
中国の旧正月中の来訪だったのですが、ようやく旧正月の飾り付けを見つけました。
この店は貸切、との事。
ディナーはブログで見た中国南部のB級グルメ、鶏公煲にしようと思っていたのですが、なんと閉店していました。
ドアには中国らしくQRコードの掲示があり、スマホで読んで、翻訳サイトで確認すると入居者募集中とのこと。残念。
偶然ですが、ちょうど同じ店を訪ねてきていた人たちが閉店した店の前にいて、どうしよう?と話していたところ、別の鍋の店に一緒に行くことになりました。
日本でこういうことってなかなかないですが、これもちょっとした旅行って感じ。
東北鉄鍋料理 滕記熟食坊
結局、第二候補で、昼間のうちにチェックしていた、東北鉄鍋料理 勝記熱食坊に行きました。先ほどのイトーヨーカドーとザムザムの泉の近く。
この店、西川口の中華のブログにはよく出てくる大人気の店です。勝記熱食坊は西川口駅に近い方にももう1店舗あります。
店内は中国人の家族で大にぎわいです。旧正月だったからでしょうか。
店員さんは中国人ですが、日本語はあまり通じない感じです。
大きな鉄鍋がテーブルの真ん中にはまっています。特注で作ったそうですね。
こちらがメインの鍋。4-5人分で5180円とのこと。
具はスペアリブ、インゲン、とうもろこし、かぼちゃ、じゃがいも、とうもろこし饅頭。
こちらは追加の具のメニュー。色々とあります。
一品料理のメニュー。
一品料理をいくつかと一番オーソドックスな鍋を頼みました。
店員さんが鍋に火をいれて、ネギを油で炒めて香りを出していきます。
豚スネ肉の特製醤油煮
豚肉の醤油にのスライスにニンニクのソース。絶妙な具合の豚肉が美味。
お酒のつまみにちょうど良い感じ。結構量もありました。
鍋は具が入り、出しも入り調理が進んでいきます。
ハチノスのピリ辛和え物
ハチノスをピリ辛に和えたもの。これが美味しかったです。
味付けが絶妙。内臓料理って感じが全然せず、食材の良さだけを生かした料理。
東北農家鍋
鉄鍋が完成しました。20分くらいかかったでしょうか。
鍋のまわりのはとうもろこしの饅頭です。
饅頭は具の出汁が出ているスープに浸して食べますが、ちょっとぱさっとしている感じですね。
スープは醤油味の甘辛な味で家庭料理、って感じ。日本人が好きな味です。
スペアリブは味がしみていて、煮込み具合もちょうどよく、食べると骨からジューシーな肉がすぐに外れます。
とうもろこしは日本の一般的なのとは品種が違うようで、甘みがなく、ちょっと硬いです。出汁、って感じですかね。
インゲン、じゃがいも、かぼちゃなど他の具は全体のうまみがしみて絶品。
結構な量ですが、美味しいので、減っていく速度が早いです。
普通に美味しい鍋だったので、家庭料理感が強いです。
お客さんも中国人が多く、料理も日本ではなかなか無い料理で、異国、って感じで楽しい体験になりました。
滕記熟食坊 (中華料理 / 西川口駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.7
最後に西川口を紹介したテレビ番組のリンクを紹介します。
食べログ ハンバーガー百名店の老舗 麻布十番のホームワークス
六本木ヒルズの北斎展と六本木クロッシング展に行く前に、麻布十番のハンバーガーの老舗ホームワークスでランチです。麻布十番の駅から六本木ヒルズ方面に5分くらいのところにあります。
ホームワークス
1985年に広尾でオープンとのことで、30年以上ですね。何年か前からのグルメバーガーブームよりかなり前にオープンしていて、日本最初のグルメバーガー、サンドイッチ店との事です。
3時過ぎの遅めの時間だった為か、店内は空いていました。
ウッドの内装と家具が良いですね。広めな空間で心地よいです。
店員さんは若い方が多い様子。接客は丁寧。
ハンバーガーのメニューです。
バーガーはパティのサイズが90g、150g、240gと選べて、バンズもホワイトとホールウィート、トーストするかしないかが選べます。
セットメニューAはドリンク付きで+280円、ドリンクにサラダかスープで+480円、ドリンク、スープとサラダで+680円です。
サンドイッチのメニュー。クラブハウス、BLTなど、一般的なサンドイッチが並びます。
そしてベジタリアン、サラダ、スープとサイドメニュー。外国人も多い麻布十番という土地柄、ベジタリアンメニューも需要が多そうです。
スペシャルのメニュー。パティ2枚のダブルデッカーなど色々とあります。
季節のメニュー。イタリアンメルトバーガーとヨーグルトチキンサンドイッチ。
今月のバーガーはカリフラワーバーガーだそうです。
カウンターからはバーガーを調理している様子が見えます。バーガーのパティを丁寧に成形しているシェフの姿が印象的です。
ドリンクは生ビールを頂きました。
連れはバーガーにスープのセットにしました。ミネストローネかクラムチャウダーが選べますが、クラムチャウダーにしました。缶詰のスープの味がしました。
プレミアムバーガー 1,700円
アボカド、チーズ、ベーコンのトッピングのプレミアムバーガーです。
美味しそうなグルメバーガーの見た目です。フライドポテト付き。
フライドポテトは普通の冷凍ポテト。
かなり大きいバーガーですが、バーガー袋は出てきません。なんとか手で食べようとしますが、レタスなどの野菜が多くて食べにくいです。ナイフとフォークで食べました。
バンズ、野菜は美味しいのですが、パティが固く残念。
味も薄いのでテーブルに出てきたケチャップとマスタードで調整が必要ですね。
近くで食べていた休憩中の店員さんはバーガー袋を使っていました。頼めば出てくるのかな?ちょっと不親切です。
イタリアンメルトバーガー 1,550円
スペシャルのイタリアンメルト。こちらもバーガー袋なしです、手で食べてみると中に入っていたチリが漏れてしまいました。これはチリではなくボロネーズソースなんですね。説明を読んでなかったのが悪かったです。
こちらもフォークとナイフで食べます。全体の味は良いですが、やはり、ぱさぱさしたパティが気になります。
良い立地で雰囲気、サービスも良い店です。バーガー自体は昨今の全てにこだわったグルメバーガーと比べるとちょっと辛いかもしれません。
バンズが特に硬い感じがしましたが、これってアメリカのローカルなダイナーの牛肉だけのバーガーに近い味かも。これはこれであり、と思いました。
ホームワークス 麻布十番店 (ハンバーガー / 麻布十番駅、六本木駅、赤羽橋駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.2
別冊LightningVol.194 東京ハンバーガー (エイムック 4220 別冊Lightning vol. 194)
- 作者: ライトニング編集部
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- 発売日: 2018/12/11
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野毛の繁華街から少し外れた大岡川沿いの串焼きの名店 だるま
2月の天気の良い土曜日。横浜能楽堂の山口晃の「昼ぬ修羅」の展示を見た帰り、野毛で食事にしました。
行った店は串焼きの店 だるま。焼き鳥だけでなく、ラム、牛肉、野菜など色々な炭火串焼、一品料理をおまかせで出してくれるお店。ちょっと値段は高めですが、 何を食べても美味しく大満足でした。
野毛の店を食べログで調べたところ、上位は焼き鳥が多い様子。その中でも食べログで焼き鳥百名店のだるまに電話をしたところ、7時半で予約が出来ました。
時間まで野毛をぶらぶらしていましたが、若い人が多く、かなり賑わっていました。昔からの店と最近できたおしゃれな店がうまく融合している感じ。
昔は年齢層高めで、ウィンズ横浜で馬券に勝った帰りに飲んでいくような、昔ながらの店ばかりでしたが、随分と変わったんですね。
だるま
だるまは野毛から大岡川を越えた、川に面したところにあります。かなり静かな一角です。
串焼 だるま、ですが、やき鳥とののれんがありました。
元々、日の出町にあった店が何年か前に移転したそうで、大将は2代目だそうです。
店内は大きなカウンターに座敷の席が少し。
かなり狭い店内です。カウンターからは大将が串を用意しているところがよく見えます。
まずはビールを頂きました。瓶ビールのみだそうです。
お通しの漬物が出てきました。
焼き場にはカバーがあって、店内は煙でもくもくしている印象はありません。炭火で焼いているのが見えました。
この店、メニューは無く、おまかせで、食べられなくなったらストップするタイプ。値段が書いていないのでちょっと不安ですが、食べログによると、一通り食べて飲んで、7000円程度とのこと。
最初に出てきたのはハツ。
これが今まで食べたハツの中でトップクラスの美味しさ。ちょうど良い歯ごたえに噛むたびに滲み出ていくうまみ。
次は銀杏とぼんじり。
ぼんじりは焼き具合と塩の具合が完璧。
当たりの店、と思いました。
店内は常にほぼ満席な様子。常連さんと我々みたいな一見のお客さんが半々くらいでしょうか。
カウンター越しにサシが綺麗な美味しそうな和牛をカットしているのが見えました。これが次の串のようです。
串は最初の串は決まっているようですが、あとはその時に調理しているものを出していく感じのようです。
期待通りの味です。大将の味付け、焼き方が上手なのがわかります。
次はラム串。これはラム自体がいまいちでしたね。
この辺りでお酒は日本酒へ。
他のお客さんが進めてくれた立山にしました。コップにたっぷりと注いでくれました。
次はピーマン。中に味噌が入っています。
炭火で焼かれたピーマンは旨味が凝縮されてて味噌と絡み合い完璧です。
途中に煮込みが出てきました。
牛タン串です。
鶏のすき身を串に刺していました。まさに職人芸って感じ。
まさに絶品。焼く前に塩と何かを振っているようですが、その具合が完璧。
しいたけはちょっと残念な味。
レバーです。ごま油で食べます。
ちょうど良い具合に焼けていて、中心はレア。完璧な美味しさ。
口直しにキャベツ。
最後にカレー味の手羽先です。こんがりと焼けていて、鶏の旨味を完璧に封じ込めています。これでお腹いっぱいだったのでストップにしました。
他には豚バラもあるそうですね。
最後の自家製の抹茶アイスで締めです。
これで2人で17000円。値段の基準がよくわかりませんが、隣のお客さんも同じようなお値段でした。お酒の量も結構違った感じだったので、お酒自体は安めな感じなんでしょうか。
この店、常連さんでも、一見でも居心地の良い店ですね。大将の人柄だと思いました。美味しい料理と良い雰囲気で楽しい時間が過ごせました。
だるま (焼き鳥 / 桜木町駅、日ノ出町駅、関内駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.9
- 作者: 笠原将弘
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/03/10
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